職人と散歩してみたい。

職人と散歩してみたい。

大谷石を削り、芸術的な装飾をつくりだす、経験を積んだ職人たちは、石を見れば、どこの山(採石場)で掘り出されたもので、地下の深さは何メートルぐらいで、坑道と呼ばれるトンネルがどっちに向かって進んでいるかも検討がつくという。
大谷の地層が頭に入っているのだ。
どの山で採れた石は、どんな性質で、どの道具を使って、どう削ればいいか、すべてわかっている。
職人たちは皆忙しいので、実現するのは難しいけれど、一緒に大谷石の街並みを散歩したら楽しいだろう。
この建物はいつの時代の石とか、どこの山で掘られた石とか、名工の頭の中を記録した地図を作ってみたくなった。

2019.03.26