STORY.2STORY.2大谷石産業の歴史

 大谷石が本格的に建材として採掘されるのは江戸時代頃からである。当初は農閑期に露出する石を採掘していたが、明治以降は採掘産業として本格化し、人車軌道や鉄道等の輸送手段の発達や採掘の機械化により出荷量は飛躍的に増加した。大谷石は宇都宮のみならず東京や横浜に大量に出荷され、近代化する日本の都市づくりの礎となった。
 かつての軌道沿いに造られた街道には、いまでも石材店が連なり、石工たちも集まった大谷石造りの旧公会堂もその一角にたたずむ。問屋は石山ごとに「山の神」を祀り、石山の安全や産業と地域の繁栄を祈願する。

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