はしごが、こわかった

はしごが、こわかった

大谷石が手彫りだった時代は、家族総出で山に入っていた。
幼い赤ん坊は、親が働くそばでお弁当と一緒に包まれて眠っていたという話も残っている。
大谷で生まれ育った80代の方たちから話を聞く機会があった。
小学校が終わって幼い弟や妹を迎えに山に入るとき、木のはしごがゆるゆるしていて怖かったという。
すると、横にいた人が、あれはわざとゆるく作ってあって。
重たい石を持って登る時に反動がつくようにしてあったんだよと説明してくれた。
へえ、そうだったの。
そうだよ。
たくさんの方が集まって昔話をされるのを聞くのはとても面白い。
山を掘り起こせば、まだまだいろんなネタが眠っていそうだ。

【写真】お話しを伺った地域の方々

大谷石文化アーカイブ(昔の写真)はこちら

2019.03.26